これらが実現すれば、生涯収支のマイナス額を補うために十分な金額になるでしょう。仮に20歳から毎月5万円の投資を始め、65歳の退職まで継続したら1億2765万円になり、投資をしなかった場合との差は1億円以上になります(投資をしなかった場合は、2700万円の積立(60万円〈年間積立金額〉×45年〈積立年数〉)。
「必要な知識が十分にないから自分には投資はできない」と身構えたり、「世界の株価大暴落!」などのニュースを見て、一時的な下落だけで「投資は怖いもの」と決めたりすることは、生涯収支を改善する機会を失っていることになります。「投資の日」の今日を機会に、あなたの家計に投資がある場合とない場合を見直してみることをお薦めします。
◆秋山哲(あきやま・さとし):1973年生まれ。ニューヨーク大学商学部卒業。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのマーケティング・ディレクター。個人投資家。20代で投資をはじめ、現在は株式の長期集中戦略を展開し、直近10年間で元本60倍の実績を残す。新刊『お金からの解放宣言』(かんよう出版)が話題に。