【兜町=証券業界、証券市場】
こちらもややマイナーな表現でしょうか。ニューヨークの「ウォール街」やロンドンの「シティ」の日本版がこちら。最寄り駅でいえば東京メトロの茅場町駅近くの日本橋兜町には、東京証券取引所があるため、証券業界や証券市場などのことを兜町と呼びます。ただし、最近は外資系を中心に兜町以外の場所に社屋を構える証券会社も増えており、風化しつつある言葉かもしれません。
【二丁目=ゲイ】
もっとも隠語らしい隠語がこの「二丁目」。住所でいう新宿二丁目に、ゲイバーなどが集中しているため、このような呼ばれ方になりました。テレビで芸能人が使うことも多い単語ですが、どこにでもある二丁目という言葉が一般化したという意味で、特殊な地名隠語と言えるでしょう。
【お台場=フジテレビ、赤坂=TBS、汐留=日本テレビ、六本木=テレビ朝日】
芸能・マスコミ業界の方たちは隠語を使うのが大好き。テレビ局名を言うかわりに地名が使われることがあります。移転によって呼び名は当然変わり、日本テレビは以前は「麹町」でした。なおNHKやテレビ東京は、地名で呼ばれることはあまりありません。
【両国=相撲】
大相撲が行われる国技館があるのはJR両国駅の真ん前。一帯には相撲部屋や力士御用達の巨大サイズ専門の洋服店などもあり、両国と言えば相撲の街です。わざわざ隠語として使われるのはレアケースですが、“両国界隈”と言えば相撲のことを指すのが一般的です。
【鮫洲=免許、免許センター】
こちらも両国と同様、隠語というよりは、「○○と言えば、それしかない街」の1つ。鮫洲は品川から京急でわずか4駅という便利な場所ですが、各駅しか停まらない小さな駅で、「鮫洲」と言えば免許関係の話題です。「鮫洲に行かなきゃ」と言っている人がいたら、「違反者講習だな」と察してあげましょう。中にはもちろん、鮫洲以外の免許センターに行く人も多いです。