仲間内や知り合いの紹介などで軍団を結成することも多いが、SNSで打ち子や引き子を募集することもあるという。実際にTwitterで「打ち子」というキーワードで検索してみると、軍団のものと思われるアカウントがいくつかヒットする。
「打ち子のなかには、軍資金を持ち逃げする人もいるようですね。持ち逃げした打ち子に関しては、免許証の写真などがさらされているケースも少なくない。ちなみに、軍団とは別によく“打ち子募集”と謳った広告がありますが、詐欺まがいのものも少なくないので、注意が必要です」(A氏)
軍団が出没しやすいのは「ライター取材」などの日
軍団とは、つまり“勝てそうな台”を独占するプロ集団と言っていいだろう。しかし、それは基本的に違法な行為ではないとされている。
「ここはちょっと難しいところなんですが、軍団と言われる人々の行為そのものは違法ではないし、各店舗のルールを守って打っていることが多いので、店としてもなかなか締め出すのが難しい。ただ、ほかの一般客とトラブルになるような軍団もいるので、そういう場合は出禁になることもあるとは思います」(A氏)
軍団が出没しやすいのは、「ライター取材」などの告知がされている日だという。
「近年は、パチンコ業界の自主規制もあって、たとえば“出玉還元”“激熱デー”などといったキャッチコピーを使い、パチンコ店が告知をしてイベントを開くことができなくなりました。そんななかイベントに代わって出てきたのが、“ライター取材”や“タレント来店”です。ライターとはパチンコ・パチスロライターのことですが、最近ではパチンコ・パチスロ系のYouTuberなども含まれています。そういった有名人が来店するという告知をすることで、間接的に“イベント”を開くのです。
そういった“取材日”は、店側も出玉で還元するだろうということで、軍団も多数集まるわけです。人気YouTuberの実戦動画を見てみると、朝イチに1000人近く並んでいるなんてこともよくあります。そのなかには相当数の軍団も含まれているでしょう」(A氏)