何よりリアルの世界では、人手不足はまだまだ続き、生産性の向上がカギを握っている。IoTやAI、ロボット化、省力化といったテーマはいままさに着々と進んでいるところである。これに対し、マーケットでは興奮と失望が早く来ただけであり、今後を見据えれば、次世代通信規格の「5G」を含め、まだまだ有望テーマであることに変わりはない。時間軸で考えれば、「3年待てる」のなら割安圏といえ、弱気になりすぎる必要はないだろう。
そうした点を踏まえると、この先も売られすぎで下がったところが「買い場」になると考えていいだろう。技術革新の大波は間違いなく押し寄せてきており、やはり大きなテーマを帯びた事業は、今後の需要が底堅く、業績が下ブレするリスクも小さい。そうである以上、この先は丁寧に底を拾っていく戦略が賢明ではないかと見ている。市場の混乱は歓迎すべきことではないが、一方でよい会社に割安な価格で投資できるチャンスでもあると考えている。