「塚口も尼崎も梅田まで直通で10分以内と交通利便性が非常に高く、さらに再開発でイメージを一新したことも大きいですね。駅前に百貨店やショッピングモールが建ち並び、近年は大規模マンションも林立しています。それでいて家賃相場は低いレベルに抑えられており、居住地としてのコストパフォーマンスが抜群なのです。東京に例えるなら、北千住と同様のパターンで人気が上昇している街だと考えられます」
首都圏に比べて住環境を重視する傾向の強い関西圏では、治安がよく教育レベルの高い北摂エリアのベッドタウンや阪神間の街々が支持を集めてきた。その傾向は今後も続きそうだが、大規模な再開発などでイメージチェンジに成功すれば、意外な街が台頭する可能性も充分に残されていると言えそうだ。
◆取材・文/曹宇鉉(HEW)