正社員はもちろん、パートやアルバイトすらできる時間がない。もう少しだけ収入があれば、生活はグッと楽になるのに…。いまそんな主婦層からあらためて注目を集めているのが、内職(=在宅ワーク)だ。
内職といえば、造花作りやシール貼りなどのイメージがあるが、これらは今も専門の求人サイトで募集を行っており、「特別な技術が必要ない」という理由で、根強い人気を誇っている。
一方で、パソコンやスマートフォンの普及に伴い、ここ10年はインターネットを介した在宅ワークが急増しているという。
その1つに、“クラウドワーキング”といわれる業態がある。これは、企業が業務の一部を外部委託し、それを主婦やフリーランスの事業者などが在宅で請け負うシステムだ。例えば、クラウドワーキングサイト『シュフティ』に登録すると、基本的に発注先のクライアントと直接、メールやサイト上でやりとりを行う。仕事の受注から納品まで自己責任だが、自宅にパソコンやスマホがあれば気軽に始められる。
「2007年に『シュフティ』を立ち上げてから、登録者数は毎月数千人単位で増え続け、現在は約38万人に。そのほとんどが主婦です。“在宅ワークだけで働き続けたい”というニーズも多いです。理由は、肉体的にパート労働がつらくなってきた、自分のペースで仕事がしたいなどさまざまです」(『シュフティ』を運営する「うるる」取締役・長屋洋介さん)
クラウドワーキングなら、収入も努力次第で増えるのが魅力だ。
「毎月コンスタントに約30万円稼いでいるかたもいます」(長屋さん)