今でも根強い人気を誇る内職(=在宅ワーク)。単なる副業にとどまらず、社会復帰のきっかけにした人や、本業さながらの収入を得ている人もいる。実践している人は、どんな働き方をしているのか。趣味のアクセサリー作りで在宅ワークをしている、きらきらsunさん(作家名・38才)のケースを見てみよう。
天然石を使ったアクセサリーを作り、ネット販売するきらきらsunさんは、ハンドメイドマーケット『minne』に登録する人気作家だ(https://minne.com/@kirakirasun)。
「もともと印刷会社に勤めていましたが、夫の転勤でやむなく退職。転勤の都度キャリアを中断されるのがつらくて専業主婦になったものの、やっぱり何か仕事はしたい。そこで在宅でできる仕事はないかと考えていました」
こう語る彼女は、もともと趣味で14年近くアクセサリーを作っていた。6年前、試しに出品したハンドメイドマーケットで手ごたえを感じ、本業に。1か月500円だった純利益は7か月目で4万円に。順調に売り上げを伸ばし、今では多い時で月15万円ほどの収入があるという。
「売れない間は、人気作家のページを見て、写真の見せ方や文章を研究していました。例えば、ピアスを紹介する時は、手にのせて写真を撮るなど、実際の色やサイズ感が伝わるよう工夫しています。また、作品を作ったら、ウェブにアップして注文をただ待っているだけでなく、インスタグラムやツイッターでも告知して、クリスマスが近くなったら、『#クリスマスプレゼント』などのハッシュタグをつけ、とにかく人の目に触れる努力をしています」
すると、徐々に売れるようになり、当初は1つ20分かかっていた制作時間も作り慣れてきて短縮。そのため、実際に働いている時間は3~4時間程度の週も。