一口にキャッシュレス関連といっても裾野は広いが、やはり少しでも大きな値動きに期待したいのなら、「時価総額500億円以下」を目安とした時価総額の小さい小型株に注目したい。たとえば三井住友カードや中国の銀聯カードなどと提携するフライトホールディングス(東証2部・3753)、金融機関向けのセキュリティシステムに強みを持つインテリジェント ウェイブ(東証2部・4847)、りそなグループと提携するバリューデザイン(マザーズ・3960)などはキャッシュレス関連のコア銘柄として注目しておきたい。
またIoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)といった「第4次産業革命」関連も、同じく「国策」としてまだまだ期待できる。なかでも「自動運転」なら自動車向け組み込みソフトウエアなどを手がけるイーソル(マザーズ・4420)が筆頭。その他、「働き方改革」関連ではクラウド上で働き方改革を推進するサービスを提供するチームスピリット(マザーズ・4397)などが要注目だろう。さらには今後も拡大が見込める「インバウンド」関連や「教育現場のIT化」といったテーマも見逃せないところだ。
そのような「国策」に沿ったテーマを持ち、なおかつ時価総額の小さな銘柄であれば、いったん動意づけば株価が大きく上昇することも期待できる。もちろんリスクはあるのは承知のうえで、政策の後押しや今後の伸長が期待できるようなテーマに目を凝らしておきたい。