オプジーボが登場したとき、その効果とともに話題になったのが、値段の高さだった。当初、100ミリグラムあたり約73万円。体重60キロの肺がん患者の場合、1年間で3500万円の治療費がかかった。保険は適用されるが、あまりに高額なため保険制度の崩壊を引き起こすのではないかと議論を巻き起こした。
その後見直しが繰り返され、今年11月の改定で、100ミリグラムあたり約17万4000円となる予定だ。2週に1回1年間投与を受けたとすると、1回の投与量は240ミリグラムなので、約1085万円かかることになる。
高額療養費制度の対象となるが、それでも自己負担は月に10万円弱。手を出せない患者がいるのも事実だ。
かたや、キイトルーダは、先に認可されたオプジーボに準ずる形で価格が決まる。投与のスパンに差はあるが、1日あたりの価格は同一水準のため、1年間にかかる薬価はほぼ同じになる。
※週刊ポスト2018年11月9日号