日経平均株価に影響を与え得る2つの要因
ただ、2019年5月以降は、再び上昇相場になる可能性が考えられます。その1つの要因として挙げられるのが「新天皇の即位」です。
過去を振り返ると、1989年1月に、昭和天皇が崩御されて、今上天皇が即位されたその年、日経平均株価は急上昇し、8月の夏枯れ相場も無く、年末の12月29日には38,915円の史上最高値まで上昇しました。来年も春以降、しばらくの間は上昇相場が続く可能性が想定されます。
また、2019年はもう1つ大きいイベントがあります。「消費税増税」です。そして消費税増税に向けて日銀はETF(上場投資信託)買い入れを継続し日経平均株価の下支えをすることが考えられます。
消費税を10%に上げるまでの間に日銀がETF買い入れをやめてしまうということは考えづらいことですから、来年も日銀のETF購入が相場上昇に寄与することでしょう。
これらを総合すると、新天皇即位に伴う上昇相場に加えて日銀の下支え効果もあり、来年は5月以降、上昇相場が継続する、と私は見ています。
ただし、当然のことですが、永遠に上がり続ける相場はありません。どこかで上昇から下落に転じるタイミングが訪れるわけですが、そのタイミングはぜひあなた自身で考えてみてください。
参考までに、上昇から下落に転じるタイミングについて、私が意識しているキーワードを1つ挙げるとしたら「東京オリンピック」です。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。