また、こうした高利回りの貯蓄型保険は、生保にとっては赤字のもと。解約させたいのが本音だ。
「生保レディが自宅を訪問し、『今の家族構成では、違うタイプの保険がおすすめなので、古い保険は下取りしましょう』などと言い、あの手この手で解約を促してきます。今契約している保険を解約して新しい保険に入り直すことを、保険の『転換』といいますが、新しい保険に入るため、通常年齢とともに保険料も上がっていくはずです。
しかし、『これまでと同じ保険料で入れる』などと言って転換を促すのは、保険会社のサービスではなく、多くの場合、元の保険の解約返戻金で新しい保険の保険料を一時払いしているからにすぎません。貯めたお金を掛け捨て部分に使ったことで、保険料が安くなっているだけなのです。転換は契約者にとってのメリットはほとんどありません。損をするケースがほとんどです」(長尾さん)
二度と手に入らないかもしれないお宝保険。売り文句に押されて手放さないよう気をつけよう。
※女性セブン2018年11月15日号