「コーポレートガバナンス・コード」とは、2015年6月に金融庁と東京証券取引所が発表した上場企業が守るべき行動規範を示したコーポレートガバナンス(企業統治)の指針。「株主の権利・平等性の確保」「株主以外のステークホルダー(利害関係者)との適切な協働」「適切な情報開示と透明性の確保」「取締役会等の責務」「株主との対話」の5つの基本原則からなり、経営の透明性を高めるために社外取締役を2人以上にすることなどが盛り込まれた。
法的拘束力はないが、上場企業はこれを順守しない場合、投資家にその理由を説明することが求められる。
また、投資する側の機関投資家の行動原則を定めた「スチュワードシップ・コード」と投資される側の企業の行動指針を定めた「コーポレートガバナンス・コード」の導入によって配当を増やす企業が増えるなど株主還元策の拡充も進み、日本株を巡る投資環境は大きく改善している。