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8年間の全データが死亡… 仕事用PCが突然壊れたフリーライターの悲劇

 Aさんは、メールなどのアカウント情報はノートパソコンのほうにも入れていたため、致命的なダメージこそ受けなかったが、iMacに入っていた様々なデータについては、復元できない状態となってしまった。

「このiMacを使っていた8年間に手がけた仕事に関するデータなどは、一切バックアップを取っていませんでした……。また、仕事に使う“ネタ”として、8年間毎日様々なニュースをスクラップしていたファイルもバックアップを取っておらず、すべてを失ってしまいました。ただ、1TBほどあった音楽や動画データについては、もともと外付けハードディスクに入れていたので、そちらはどうにか助かりました」

「データ復元の見積もりはできない」

 Appleでは修理できないとのことだったが、ほかのパソコン修理業者ではハードディスク内のデータの復元も可能かもしれないと思い、Aさんはある業者に問い合わせてみた。

「ネットで検索するといろんな業者がヒットするんですが、データ復元の料金は1万円くらいから3万円くらいまで結構幅があるようです。いろんな業者のなかでMac製品に強そうなところに問い合わせてみたら、電源が全く入らない状態の場合、パソコンを分解することになり、データ復元できるかどうかはやってみないとわからないとの回答。実際に本体を見てみないと見積もりもできないそうで、仮に復元できなかった場合でも1万円くらいはかかるようです」

 結局、AさんはまだiMacの中に閉じ込められたデータの復元はしていない。

「復元を依頼するにしても、本体を業者に送るか、持ち込むかをしなければならず、その手間がけっこうかかるんですよね。それよりもまずは自宅の作業環境を整えるべく、新しいパソコンを購入するほうが先決。データ復元はとりあえず保留にしています」

パソコンの酷使は危険。買い替えは早めに

 パソコンがクラッシュした翌日、Aさんはさっそく新たなiMacを購入。約20万円の臨時出費となった。

「結局、これまで仕事に使っていたいろいろなファイルやらデータやらがない状態での作業となるので、本当に不便ですね。こんなことになるなら、しっかりバックアップをとっておくべきだし、あるいはもっと早めにパソコンを買い換えるべきだったと後悔しています」

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