住むなら狙い目は1つ
飯田橋といえば、多くの人が思い浮かべるのは文教地区、もしくはオフィス街というイメージでしょう。もともと飯田橋は、法政大学、東京理科大、日本歯科大学と、大学だけでも3つあり、私立や公立の小・中・高校、専門学校も多数存在する“学生の街”でした。しかし、ここ20年ほどの間に再開発が進んで、オフィスビルが相次いで誕生し、オフィス街としても急成長しました。
「そんな飯田橋に住む所はあるのか?」という疑問もありそうですが、狙い目は駅の北側。神田川と目白通りを挟んだ両側には低層、中層の集合住宅が立ち並んでおり、中にはかなりのお値打ち物件もあります。それ以外のゾーンの物件はあまりにも家賃グレードが高く、一般の人にとっては対象外となるでしょう。
日常生活ですが、充実というには程遠いものの、スーパーは何軒かあるので、生活は十分営めます。学生が多い割に安い店が少ない印象ですが、飲食店はどんなジャンルでも揃っています。平日は学生やサラリーマンなどで混み合っていますが、隣接する神楽坂とは異なり、週末に沢山の人が集まることもないので、喧騒にウンザリすることはあまりないでしょう。
家賃相場を見ると、ワンルーム・1K・1DKで12.97万円(ライフルホームズ調べ。11月20日時点)と、都内でも上限に近い額ですが、とにかく交通の便が良いのは最強のメリット。時間をお金で買える街と言えそうです。ファミリー層に簡単にお勧めできるような街ではありませんが、大手町あたりにオフィスがあって、平均を上回る収入がある独身者には魅力的です。世田谷あたりに住んで、タクシー代として月2万~3万円使うぐらいなら、いっそ都心のど真ん中に住んでみるというのはアリではないでしょうか。