SCREENホールディングス(7735)市場平均予想(単位:百万円)
企業概要
市場でのシェアは、バッチ洗浄装置で80%、そして微細化の進展で市場の主流となっている「枚葉式洗浄装置」で46%(Gartner2014 年)を誇る半導体製造装置の大手です。また半導体製造装置の他、印刷関連機器およびプリント基板関連機器、FPD製造装置等の開発、製造、販売および保守サービスを行っています。
身の回りの製品などをネットで接続するIoT時代を迎え、業界で先駆けて対応製品に着手。 2010年には今後需要拡大が見込まれる200mm装置のラインナップを強化し、同社の主力事業として成長させています。
注目ポイント
同社は業界で先駆けて200mm装置のラインナップを強化しており、先端顧客のニーズに柔軟に対応することができる強みを持ちます。微細化の進展により、比較的安定した収益確保に繋がると期待できます。
なによりコスト削減策、収益構造改革を進めており、引き続き利益率改善が続く見通しとしているのはポジティブな印象です。同時に新規事業に対しての投資も積極的で、IoTの波によって広がった裾野に対応しようとしている点も評価できます。
市場環境について、目先では足許の受注動向は回復基調にあり、第4四半期に向けた回復が見込まれるとの事で、半導体製造装置市場は2016年は堅調に推移するコンセンサスとなっています。中期的には半導体製造装置(SPE)市場の成長は鈍化する見方もあり、このような局面では収益改善に加え新規事業の立ち上がりや黒字化が株価上昇の要因となり、その可能性は低くないと思います。
また同社は、目標総還元性向を25%とする方針とし、2016年3月までに200万株・10億円を上限に自己株買いを実施すると発表、現在50%程度まで買い進められています。財務面の改善が順調に進んでいる点も好印象です。
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