マーケットは今後への期待感が先行して動くこともあります。来るべき将来を先取りするもので、決して悪いことではなく、むしろ先見の明があったと、後々評価されることもあります。
しかし、一方では先走りというマイナスの評価を後々受けることもあります。
それでは先見の明と先走りの違いはどこにあるかですが、先見の明は「見て観察してから行動に移す」のに対して、先走りは「既に思いついたら走り出してしまっている」というところに違いがあると思います。
先を読むためには、やはり熟慮考慮と計画性が必要です。じっくりと見て観察してこそ、見えてくるものがあると思います。
それに対して、思いついたらもう走り出してしまっているということは、一見良さそうにも見えますが、十分な熟慮と計画性に欠けていて、逸る気持ちを抑えることが出来ない、また言い換えれば、ムードに押し切られての行動だと思います。
マーケットが今後への期待感を持つ場合、その相場に対して先見の明を持って対応しているのか、あるいはムード先行の先走りになってはいないかを、見極めることが大切だと思われます。
これを見極めるには、その時点での相場のテーマの内容と規模と持続力を分析することが重要だと思います。
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