投資

昭和シェル石油 太陽電池事業が初の黒字化で株価も上昇基調

ハンドルネーム「LOVEWHISKY」の名で、デイトレーダーの先駆けとして独自の投資手法を確立したファイトレードコーポレーション代表・石橋明佳氏。彼女がいま注目している銘柄は何か、銘柄選びのポイントとともに解説する。

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ウクライナ問題をはじめとする国際的な政治情勢の不安定さや、消費増税に伴う消費活動の減退などが生じていることなどで買い材料が乏しくなっている。そうした中では、円安メリット銘柄、資源関連銘柄、市況関連銘柄などのディフェンシブ銘柄が物色されやすいと思われる。

中でも、業績が好調で割安感があり、チャートが好転してきている銘柄を選ぶのがいいだろう。加えて、信用倍率が1倍割れ、または1倍前後の好需給の銘柄を厳選すれば、短期的な値動きも期待できそうだ。

そうしたなかで、私が「上がる株」として注目しているのが、石油精製・元売り大手の昭和シェル石油(東証1部・5002)だ。同社は、今後の成長を託した太陽電池関連事業において、前期に初めて黒字化を達成。投資家の注目度が高まっている。

同社は2014年12月期通期業績では、価格競争が激しいガソリンや灯油など石油事業の採算悪化を要因に大幅な減益を予想しているが、太陽電池関連事業は増益継続を見込んでいる。さらに、子会社で太陽電池事業を手がけるソーラーフロンティアが、米国に太陽光パネルの最先端工場を建設し、製造コストを現在より3割程度抑えられる量産技術を導入すると報じられたことも好材料となっている。

この報道を手がかりに、すでに株価は日足・週足・月足チャートすべてでこれまでの上値抵抗線および一目均衡表の雲をブレイクして、上昇トレンドに転換している。それでも、バリュエーションを見るとまだ割安と思え、信用倍率も1倍割れで好需給が予想されるなど、株価を押し上げる要因が揃っている。

※マネーポスト2014年夏号

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