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【ドル円週間見通し】欧州通貨安がドルを下支え、下げ渋りか

・12月3日-7日週に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)11月ISM製造業景況指数 3日(月)日本時間4日午前0時発表予定
・予想は、58.0
 参考となる10月実績は57.7で2カ月連続の低下。10月の新規受注は57.4に急低下。輸入関税導入の影響が出ているようだ。11月については新規受注水準の回復は難しいとみられているが、雇用情勢の改善が期待されており、全体の景況指数は10月実績をやや上回る可能性がある。

○(欧)10月ユーロ圏小売売上高 5日(水)午後7時発表予定
・予想は前月比+0.3%
 参考となる9月実績は前月比+0.0%でまずまず順調。イタリアの財政不安やドイツの政治問題は個人消費に悪影響を及ぼしていないようだ。10月についてはエネルギー価格がやや低下するものの、雇用情勢の改善は続いており、9月実績と同水準となる可能性がある。

○(米)10月貿易収支 6日(木)午後10時30分発表予定
・予想は-549億ドル
 参考となる9月実績は-540億ドル。貿易赤字は4カ月連続で拡大しており、モノとサービスの輸入額は過去最高を記録。10月については、資本財の輸入額がやや減少すると予想されているが、携帯電話、衣料、家庭用品などの輸入額は若干増える可能性があることから、10月の貿易赤字額は9月実績とほぼ同水準となる可能性がある。

○(米)11月雇用統計 7日(金)午後10時30分発表予定
・予想は、非農業部門雇用者数は前月比+20.5万人、失業率は3.7%
 参考となる10月実績は非農業部門雇用者数が前月比+25万人、失業率は9月と同じ3.7%、賃金の伸びは9年半ぶりの高水準。米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げを実施する可能性は一段と高まる結果となった。11月については、非農業部門雇用者数は20万人程度にとどまる見込み。11月中旬における新規失業保険申請件数は10月の同時期をやや上回っており、雇用者増加数は10月実績を下回る可能性が高い。ただ、平均時給は3%程度の上昇が続くとみられており、12月利上げを正当化する材料とないそうだ。

○その他の主な経済指標の発表予定
・4日(火):(欧)10月ユーロ圏生産者物価指数
・5日(水):(米)11月ADP雇用統計、(米)11月ISM非製造業景況指数
・7日(金):(欧)7-9月期ユーロ圏域内総生産確報値、(米)12月ミシガン大学消費者
信頼感指数速報

【予想レンジ】
・112円00銭-115円00銭

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