東京の近くには人口50万人程度の都市は幾つもある。しかし、電車で行ける距離に新宿などの大都市があり、そこで買い物や娯楽など、すべてがまかなえると、近隣都市自体にそういった設備が必要なく、ベッドタウンになってしまう。つまり、その都市だけで生きる時に不便というわけだ。
一方、愛媛県の松山市は人口が50万人程度で、周りに大都市がない。だからこそ、市内には百貨店が2つあり、温泉や病院などが集約されている。こういう都市こそ、理想的だという。
「さらに松山市は、路面電車が走っているので、車がなくても生活できるのが魅力です。路面電車は時間通りに来ますし、階段を昇降する必要もない。これは、年老いた体にはありがたい」
ほかにも、条件を満たす街には、奈良、前橋、鹿児島、岐阜などがある。リタイア後に備えて元気なうちに情報収集や下見をして、移住を検討してみてはいかがだろうか。
※女性セブン2018年12月13日号