では、リスクをコントロールしながら年率20%以上の高いリターンが期待できる投資対象とは何なのでしょうか。
その代表格が「不動産投資」といえるでしょう。不動産投資というと、少なくとも数千万円、場合によっては億を超える元手がかかるうえに、値動きの変動が激しい「ハイリスク・ハイリターン」の代名詞のように思われる方も少なくないと思います。
しかし、不動産は株式のように市場で取引されて価格が決まるものではなく、売り主と買い主による「相対取引」が基本です。そのため、一般的な相場とはかけ離れた「相場のひずみ」が大きい商品といえるのです。
新築物件ならある程度、周辺の相場と照らし合わせて価格が形成されますが、とりわけ中古物件というのは、売り主になにがしかの事情があるケースが少なくありません。
たとえば借金返済で困っていたり、相続で分割するために現金化を急ぎたいケース。あるいは買い換えを計画していて早く売りたいという例もあるでしょう。駅から遠いなど立地がよくなかったり、容積率オーバーで再建築が不可能な物件など、物件自体に問題があるケースも散見されます。
こうした事例だけに限らず、不動産の市況はタイミングによって大きく変動します。特に不況下では、売り主の多くが現金化を急ぎたい反面、なかなか買い手がつかないこともあり、普通だとあり得ない価格で手に入れることも可能です。