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カネカ(4118) 高シェア製品を多数持つ、独自製品で成長する石油化学メーカー

カネカ(4118)市場平均予想(単位:百万円)

tomatsu20160208

企業概要

塩ビ・ソーダから出発した化成品大手で、化学、発酵、高分子技術を武器に、化成品、樹脂製品から 食品や医薬中間体まで多岐にわたる事業領域を手掛けています。事業領域は大きく7つに大別されます。

注目ポイント

同社はモディファイヤー、変性シリコーン、ウィッグ用人工毛といった独自性がある高シェア製品を多く持っているところが強いと思います。石油化学事業というのは独自性がなければ、需給によって価格が左右されがちになってしまいます。同社はその点でスペシャリティ製品を多く持ち、また多角化されているので分散した安定的収益基盤を持っていると言えます。

同社はこのような収益力のある製品に対して設備投資を継続的に行っており、成長分野でのさらなる収益拡大が期待されます。最も営業利益を稼ぐ合成繊維事業(人工毛)の生産は増強されたばかりであり、フル稼働状態ということを考えると今後の業績寄与も大きいと考えます。太陽電池はまだ収益力とはいいがたいですが、採算性のよい人工毛や医療機器分野でカバーしています。

上半期の業績から、合成繊維、機能性樹脂事業における利益伸長、食品事業における収益性改善、そして原油安を鑑みると、通期営業利益は計画を上回る期待ができます。

業績、株価共に堅調に推移していますが、やはり市場全体の株価動向に大きな景況を受けます。足元のチャートはちょうど50日移動平均線で株価がはじき返されたようにも見えるところです。株式市場の変動も非常に激しい時期ですので、慎重に行くなら200日移動平均線まで調整するところを待ってから投資を検討してみることが考えられます。

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