カリスマトレーダー池辺雪子 億の極意

2020年東京五輪、2025年大阪万博を控えた日本株の長期展望

 まず、2019年は新天皇即位などのイベントも控えていることもあり、上昇基調を想定しています。具体的には、2019年後半から2020年の2月くらいまでの間に27,000円乗せがあってもおかしくないと私は考えています。

 27,000円台という価格は、日経平均株価が最高値38,957円から最安値6,994円まで下落した値幅に対するフィボナッチ・リトレースメントの計算によって導き出される価格です。

 ただ、その後、東京オリンピックが開催される2020~2021年にかけては、ある程度の押し目を形成することを想定しています。

 建設関連などオリンピック特需が無くなるということもありますし、首相や日銀総裁の交代も考えられるからです。

 安倍首相はリオオリンピックの閉会式にも登場し、パフォーマンスを見せていますので、2020年に東京オリンピックが開催されるまでは首相を続けているかもしれませんが、オリンピック終了後は一仕事を終えたということで、他の誰かに交代する可能性が十分考えられます。もちろんそうなれば日銀総裁も交代するでしょう。

 そして、首相と日銀総裁が交代した後は日経平均株価の相場状況にも変化が見られることが想定されます。

 現在、安倍首相と黒田日銀総裁がコンビでアベノミクスを推進し、消費増税実現に向けて日経平均株価を下げさせないためにもETF(上場投資信託)購入による買い支えを行なっていますが、アベノミクス終了に伴い、ETF購入による下支えが無くなることも想定されます。

 年間6兆円規模の買い入れ終了となれば、その影響は大きいでしょう。

 ただ、一旦大きな調整安になった後は、冒頭でもお伝えした2025年の万博に向けて再び日経平均株価が上昇していていくようなイメージを私は持っています。

【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。

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