12月3日には1トルコリラ=22.08円まで上昇したトルコリラ円相場。このまま上昇基調が継続するのか、それとも下落に転じる可能性も考えられるのか。FX(外国為替証拠金取引)のカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、トルコリラ円相場の長期的な見通しについて解説する。
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今回はトルコリラ円相場の長期的な見通しについて、私の考えをお伝えします。
トルコリラ円相場は11月、週足で移動平均線の短期線と中期線がゴールデンクロスになり、12月3日には1トルコリラ=22.08円(くりっく365)をつけましたが、今後もこの上昇基調は続くのでしょうか。
現段階では、今後の展開として、週足レベルで移動平均線の長期線がある1トルコリラ=23円台まで年内中に達してもおかしくない、と考えています。
ちなみに現在トルコは、トルコリラ安によって物価上昇の局面にあり、国民の生活は苦しい状況にあります。しかしその一方で原油価格が下落しています。原油輸入国であるトルコにとって原油安はプラスに働くでしょう。
では、さらに長期的に見てトルコリラ円相場は、どのように動くと考えられるでしょう。
トルコリラ円相場について長期的な見通しを考える上で、私が1つ意識しているのは2019年3月開催予定の「地方選」です。
もちろん選挙は水物ですから、3月の選挙の際にトルコリラが売られる可能性も考えられます。ただ、もしトルコリラが売られたとしてもそれは瞬間的なもので、選挙後にトルコリラ円相場がまた上がっていける可能性を考えています。
2020年の春くらいまで見れば、チャート上で窓が空いている1トルコリラ=31円の水準まで回復してもおかしくないでしょう。