例文:「大迫は自分で突破もできるけど、ポストプレーも巧いよね」
【アンカー・ボランチ】
用語がコロコロ変わるのがサッカーの特徴。ポジションを示す単語も、その昔は「キーパー」「バック」「ハーフ」「フォワード」で事足りましたが、スイーパー、リベロ、ウイングバック、ボランチなど、ポジションや役割を示す単語が次々と登場しています。ロスタイムがアディショナルタイムという単語に変わったことは、多くの方がご存じでしょう。アンカーは、守備的なMFで「ボランチ」と似たような意味。「中盤の底」とも呼ばれ、相手の攻撃の芽を摘み、ボールを奪って攻撃の起点となる重要なポジションです。
例文:「今日の日本代表はアンカーは誰なの? ダブルボランチ?」
【パワープレー】
アイスホッケーではよく出てくる単語ですが、サッカーにもパワープレーがあります。これは、主に終盤、負けているチームが得点を取るべく、ゴール前の選手にロングボールを送り、得点を狙うもの。中盤の細かいパス回しなどを一切省略し、「入ったら儲けもの」ぐらいの気持ちでやるプレーですが、長身選手がチームにいる場合、こればかり狙うチームもあります。
例文:「残り時間を考えると、ここ一発パワープレーで同点狙うしかないでしょ」
【レンタル】
Jリーグにあってプロ野球にない制度の1つが「レンタル」。サッカー界には、チームで出番がない選手にチャンスを与える「期限付き移籍」というルールがあります。移籍期間が延長されたり、そのまま移籍(完全移籍)したりすることも珍しくありません。
例文:「ベンチに置いとくぐらいなら、レンタルでいいからウチのチームにくれよ」
【オーバーラップ】
DFは基本的に守るのが仕事ですが、チャンスがあればガンガン攻撃に参加するのが21世紀型のサッカースタイル。DFがボールを持っている中盤の選手を追い抜き、前線で攻撃参加することをこう呼びます。
例文:「いま最後シュート打ったの誰? 長友がオーバーラップしてたんだ!」
サッカー用語は流行り廃りが激しく、ちょっとでも古い用語を使うとおじさん、おばさん扱いされるので要注意ですが、うまく使いこなすことができれば、サッカー好きとの距離は一気に縮まるはず。サッカーを見ていて、例に挙げたシチュエーションが登場したら、ぜひとも使ってみて下さい。