すでにカードや電子マネー決済を導入している身近なお店が「コンビニ」だ。大手コンビニのほとんどは、個人事業主が独自に経営するフランチャイズ店なので、中小の小売店に該当する。そのため、ほとんどのコンビニでは2019年10月から9か月間、毎回実質5%引きで買い物ができることになる。
ただ、多くの人にとってネックなのは、「現金払いはNG」ということだろう。たしかに現金がいちばんラクだし、慣れているし、安心だ。カード払いやポイントは煩わしいイメージも強い。ポイント事情に詳しい菊地崇仁さん(コンサルティング会社「ポイ探」代表)が話す。
「現在の日本のキャッシュレス決済比率は18%で、中国の60%、アメリカの45%などと比べると遅れています。政府は、2025年には比率を40%にまで上げることを目標にしていますが、なかなか普及が進まないのが現状です。そこで、国を挙げた政策として持ち上がったのが今回の『5%還元』制度。増税による消費低迷を回避するという目的もありますが、現金以外の支払いにお得感を与えて、一気にキャッシュレス化を加速させる狙いです」
現金は払っておしまいだが、クレジットカードなら支払う度にどんどんポイントが貯まり、そのポイントで買い物や食事もできる。
「これまで現金支払いにこだわっていた人も、買い物すればするほどお得になる制度に乗らない手はありません」(菊地さん)
※女性セブン2018年12月20日号