キャリア

「定年後の仕事の選択肢に政治家を」 外山滋比古氏の提言の真意

 サラリーマンを辞めた後に政治家になろうと思ったら、起業を考えるときと同じように、事前の準備をしておいたほうがいい。

 50歳くらいで出馬する場所を決めて、地域の人脈づくりを進めていく。信頼できる後援会のメンバーを見つけておくのだ。選挙を手伝ってくれるボランティアを集めなくてはならない。

 ただ、小さな自治体であれば、そこまで大きな票を獲得する必要もないのだから、60歳くらいで会社を辞めてすぐに当選できる人だっているのではないか。

 もちろん、高齢者への保障や福祉をもっと手厚くしろ、と声高に叫ぶだけの議員が増えるのでは困る。年金を増やしてほしいと要求をするのではなく、年金で足りない分を自ら補える高齢者を増やすための政策を実行に移していくのだ。

 何歳になろうと経済的にも、精神的にも自立している人を増やすためにどうすればいいのか。いま、そのことを真剣に考えている政治家はごくごく少ない。だからこそ、チョコレー党の出番がある。

「生きがいのある高齢者を増やす」――この国の政治が挑戦しなければいけない最大テー
マである。胸を張ってチョコレー党に一票を投じる大義がある。

※外山滋比古・著『お金の整理学』より

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