夫が亡くなった後、義理の親などの親族と縁を切るために「姻族関係終了届」を提出し、「死後離婚」を選択する人が増えている。夫の死後というより、自分の死後を見据えた「死後離婚」といえるのが、墓を別にするという選択だ。
死後の居場所の選択肢が増える中、本音を探るさまざまなアンケートがとられている。今年9月に『リビングくらしHOW研究所』が全国の女性947人に行ったWebアンケート調査では、いざという時に「入るお墓が決まっている」という人は、全体の36.7%。この割合は年代とともに増え、60才代以上では、約6割が決まっていると回答している。
すでに入るお墓が決まっている人では、グラフのように「配偶者の実家の墓」が53.7%でダントツだった。続いてが「自分の実家の墓」で33.9%。これら2つ合わせて従来型の「家の墓」が計87.6%となった。その約9割が公営霊園、民間霊園、寺院墓地だ。