2000年代に入ってからオシャレなお店が増えるように
もともとは鉄道がなく(大江戸線開通が2000年、半蔵門線開通が2003年)、多くの人が集って来るような街ではなかったのですが、渋谷に直結する半蔵門線が開通したことに加え、清澄庭園、東京都現代美術館、深川江戸資料館など、文化や歴史が感じられる施設が多いことが好まれたのか、2000年代に入ってポツポツとオシャレな雑貨屋や飲食店、ギャラリーなどが店を構えるようなります。
そしてその名を一気に全国区にまで押し上げたのが、冒頭でも述べたブルーボトルコーヒーの開店。この他にも“サードウェーブ系”と呼ばれるカフェが数軒集まっているため、「コーヒーの聖地」と呼ばれることもあります。また、古い物件や倉庫などを改築したお店が多いことから、ニューヨークのブルックリンに例えられる場合もあるようです。
確かに立地は申し分ありません。鉄道も道路も便利で、東京駅から4km程度。銀座、日本橋、大手町など、日本の中枢までせいぜい20分で到着できます。ただ、いざ住むとなると、スーパーや日用品を買う店が少なく、普段の買い物では少々苦労するかもしれません。
さらにポイントは家賃です。これだけ便利な場所の家賃が安いわけはなく、清澄白河の家賃相場は、ワンルーム・1K・1DKで9.31万円(ライフルホームズ調べ。12月4日時点)。ちなみに三軒茶屋は9.35万円、下北沢は8.17万円です。三軒茶屋や下北沢と比べてしまうと、知名度や刺激という点ではまだまだこれからかもしれませんが、これから発展する可能性を感じつつ、ザワザワしている街はイヤだという人には良いかもしれません。