2018年を振り返り、「今年も利益が出せなかった」と落ち込む個人トレーダーもいるかもしれない。トレードで勝つためには、特別な才能が必要なのか。また、向き不向きがあるのか──。FX(外国為替証拠金取引)などのカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、勝てるトレーダーになるために必要な要素を解説する。
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2018年、あなたはトレードで利益を出すことができましたか? 今年は年末にかけて日経平均株価が上下に大きく動き、そういった動きに振り回されて資金を失ったトレーダーの方も少なくないと見受けられます。
そして「やっぱり私は相場に向いていないのではないか」と考えて落ち込んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
では本当に、トレードは向き不向きで決まるのでしょうか。特別な才能が無いと勝てない世界なのでしょうか?
「それは違う」と、私は断言します。
相場において本当に大切な要素は、才能でも向き不向きでもなく、熱意です。熱意を持って適切な学びを継続することです。「トンチンカンな手法を学んでいるのでなければ熱意は利益につながる」と45年以上にわたる相場経験から私は確信しています。
「私は相場に向いていない」とか、そんなふうに決めつけるのはいけません。「自分はダメだ」と思う前に根性を入れ直して勉強してみるべきだと私は考えます。
ただ、このようにお伝えしても、なかなかピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません。「熱意だけじゃどうにもならない」と思われる方もいらっしゃると思いますので、直近の米ドル円相場を例に1つ具体的なお話をさせていただきます。