最も身近にある“資産”、それが財布の中のポイントカードである。きちんと管理していても、気付かないうちに失われてしまっているケースがある。
「ポイントを抜き取って不正に使用する犯罪が、ここ1~2年の間に急増しています」(ネットワーク犯罪評論家の石川英治氏)
今年10月には、通販サイト「楽天」のポイント約7万8600円分を他人のカードから不正に抜き取り利用したとして、中国人の男(22)が逮捕された。その1か月前には、NTTドコモが「dポイント」の不正利用が累計300件あったことを発表、被害拡大を防ぐために約3万5000件のカード利用を停止した。
「流出した個人情報はリストになって出回っている。そのうち、ポイントに関係するIDとパスワードがわかれば、不正使用するのは簡単です。しかも、不正使用された側は“盗まれた”ことに気づかないことも多い」(石川氏)
そのため、盗まれない工夫が重要になってくる。