飲食店のランチメニューといえば、ディナータイムよりもお得な価格帯で食べられるケースが多いが、なかでも特にコスパが良いと話題なのが、焼肉店のランチメニューだ。外食産業に詳しいフリーライターの小浦大生氏はこう話す。
「焼肉店のランチの大きな特徴は、もちろんお肉を安く提供しているという点、そしてサラダやナムルなどの付け合せが充実しているという点です。たとえば、1000円程度の焼肉定食ランチで、サラダ、キムチ、スープがついて、さらにキムチやご飯がおかわり自由というお店もあります。ランチタイムに大行列を作っている店も少なくありません」
実際に、焼肉店でどんなランチメニューが出されているのか調査してみた。
まずは、都内近郊に数店舗を構える某焼肉店A。ランチメニューのコスパがいいと地域住民に人気で、平日のランチタイムには近所に住む主婦たちの行列もできている。
このA店の人気ランチメニューが「特盛和牛切落しカルビ定食」(1080円、税込み・以下同)。しっかり脂が乗った和牛カルビの切り落とし肉に、サラダ、キムチ、ナムル3種、韓国のり、冷奴、スープ、ご飯がついた定食だ。前出の小浦氏もA店のランチをよく利用するという。
「とにかく豪華です。前菜だけでテーブルの上がいっぱいになるほどで、毎回のように“これで1000円か”と驚いてしまいますね。そして、何より安くても肉の方は上質で、十分においしいんですよ。行列は覚悟しなくてはならないですが、オーダーしてから料理が出てくるまでの時間が短いのはありがたいところです」(小浦氏)