人生100年時代を迎え、政府は年金の75歳支給開始に向けて議論をスタートさせている。年金制度がどう変わるかを見ていこう。
厚労省の標準モデル年金に近い月額16万円(年額192万円。夫1人の金額)を受給するケースでは、現行の65歳支給のままであれば、100歳まで生きて35年間受給すると、計算上の生涯年金総額は約6720万円になる。しかし、それは“夢の夢”の金額だ。
別掲の表は、年金支給開始年齢が現在の65歳から70歳、さらに75歳に引き上げられていけば、生涯年金がどのくらい減らされ、いくらもらえるのかを現在の年齢ごとに試算した年金受給総額の「一発早見表」だ。1943年生まれから1979年生まれまでの額を記した。
表は現在65歳以上の「年金受給世代」と64歳未満の「これから受給する世代」の2つの区分に大別される。