FX(外国為替証拠金取引)トレーダーの注目度が高い通貨のひとつが、イギリスの「ポンド」だ。ドルやユーロと比べてボラティリティ(変動率)が大きいことも知られており、イギリスのEU離脱問題も注目ポイントのひとつとなっている。はたして今後のポンド円相場はどう推移していくのか。FXのカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、テクニカル分析をもとにした自身の相場観を伝える。
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今回はポンド円相場についてお伝えさせてもらいます。
イギリスはEU離脱に関して、まだ揉めているようです。はっきりとした結論が出ないまま、時間が経過しています。
12月10日にはイギリスで「EU離脱の議会採決を延期する」との発表があり、それに伴いポンドが売られる局面がありましたが、私が現在ポンド円相場をどのように見ているのか、相場観をお伝えさせてもらいます。
私としては現状、買いポジションを持つのに怖い価格水準には無いと考えています。
もちろん、資金管理を考えずにポジションを持つことは論外ですが、きちんと資金管理をした上で買いポジションを持つのであれば怖く無い水準にあると思います。
ポンド円相場に開いた窓とは
そして、ポンド円相場でトレードをするのであれば1つおさえておきたいポイントがあります。
それは1ポンド=197円の水準に開いた窓です。
ぜひあなた自身でもチャートをご確認いただければと思いますが、リーマンショック以降ポンド円相場が大きく下落する過程で1ポンド=197円の水準に窓が開いています。