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年金受給 「繰り上げ」「繰り下げ」どっちが正解?

年金「繰り上げ」「繰り下げ」の損益分岐点はどこにある?

年金「繰り上げ」「繰り下げ」の損益分岐点はどこにある?

 年金大改悪を前にして老後の「お金」の悩みを抱えているのは、あなただけではない。「年金博士」こと社会保険労務士の北村庄吾氏が講師を務める老後資産セミナーでは、“老後に必要なお金はどのくらいか”“医療費の不安はどう解消するか”といった切実な質問が飛び交う。

 年金博士に寄せられる相談で最も多いのが、年金の「繰り上げ」と「繰り下げ」に関するものだという。

 現在の年金制度では、早ければ60歳から受給できる「繰り上げ」と、70歳までの「繰り下げ」が選択できる。年金額は、受給を1か月繰り上げるごとに0.5%減額され、1か月繰り下げるごとに0.7%増額される。

 判断が難しいのは、自分が「損益分岐点」より長く生きるかどうかわからないからだ。

「60歳に繰り上げると76歳8か月より長く生きれば損をすることになるし、70歳繰り下げだと81歳10か月まで生きれば得になる。何歳まで生きるかは誰にもわからないので、現時点での経済状況や健康状態などを考慮して、自分に合った受給の仕方を考えるべきです」(北村氏)

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