しかし、GW直前の大引けで日経平均を買って、GW明けの寄り付きで売ると、過去16年間の勝率は61%、平均で1.1%も上昇している。データ上は、連休前に売られた株は連休後にしっかりと値を戻しており、相場が崩れるのはGW明け以降となるのだ。
以上のように、年前半の日経平均の値動きを過去のデータから分析すると、「1月に底を打った後、2月から4月にかけて上昇を続け、5月のGW明けまでは比較的堅調。しかし、GW明け以降は値下がりしやすい」という月ごとの明確な傾向が見て取れる。加えて、1日単位で見ても“上がりやすい日”がある。株式ビッグデータから導き出されたこれらのアノマリーは、ぜひ投資に活かしたい。
◆中原良太(なかはら・りょうた):1990年生まれ。2015年Yahoo!ファイナンス株価予想達人「ベストパフォーマー賞」を受賞。過去の株価データを徹底分析し、手数料や注文方式までこだわったシステムトレード戦略が人気を博している。
※マネーポスト2016年春号