「眠らない街」とはまさに六本木のこと
東京には、銀座、歌舞伎町、六本木、渋谷など、夜遊びができる街がいくつもありますが、その筆頭格といえば六本木でしょう。週末ともなれば、24時を過ぎても人が減ることはなく、地方からやってきた人は、すでに終電が無くなった後というのが信じられないはず。金曜日の夜になると、バブルさながらにタクシーはなかなか捕まらないこともありますし、土曜日の朝の大江戸線の始発列車は、酒の匂いをプンプンとさせた“朝帰り組”の人間でかなり埋まります。
街には、あらゆるジャンルの最高峰、ないしは最先端の飲食店があり、この街でしか楽しめないような類の遊びができる店も多数あります。外国人客の方が多い店も珍しくなく、二度見、三度見をしてしまうような美男美女が平気でそこらじゅうを歩いています。刺激という面では、東京中、日本中で、この街を上回る所はないでしょう。
ただ、多くの人が想像する通り、この街に住むにはかなりの経済力が必要です。家賃がワンルーム・1K・1DKで14.26万円(ライフルホームズ調べ。12月25日時点)と、特A級に高いのはまだ序の口。スーパーも高級、飲食店も高級、日常品を買うにもいちいちスタイリッシュで値が張ります。そういう人が住む街なのです。
いくら経済力があっても、夜遊びが好きでなければ、「豚に真珠」。経済力があり、おしゃれでグルメで派手なことや自慢が好きで、夜更かしも好きでなければ、わざわざこの街に住む必要はありません。逆に、それらすべての条件を満たす人であれば、一度住んだら二度と離れられない“麻薬”のような街だと思います。