「メンテナンス」と「割れやすさ」のデメリット
実際のところ、そういった定期的なメンテナンスは“手間”になっているのだろうか。
「たしかに面倒くさいところはありますが、晴れている日にベランダに放置するだけなので、バスマットを洗濯機にかけるよりはだいぶ楽だと思います。ただ、表面を紙やすりで磨く作業は、ちょっと骨が折れます。屋外でやらないと、削りかすが散乱して大変なことになるし、多少粉まみれになってしまうので、“よし、今日は削るぞ”と気合いを入れてから作業に入ります」(Aさん)
一方で、珪藻土バスマットは「割れやすい」というデメリットもある。都内に住む主婦・Bさんは、こう話す。
「我が家の脱衣場にはちょっとした段差があって、そのうえに珪藻土バスマットを置いていたら、乗った拍子に割れてしまいました。しかも、結構粉々になってしまって、掃除が大変でした。あと、以前ホームセンターで珪藻土バスマットを買って、電車に乗って持ち帰っていた途中、手が滑って落として割ってしまったこともあります。安くない買い物だったので、正直凹みました。私の場合子供もいて、なんだかんだ毎日洗濯するので、結局今は、“安いバスマットをガンガン使う”方向です」
メリットもデメリットもある珪藻土バスマットだが、ユーザーとしての満足度はどれくらいなのだろうか。前出のAさんとBさんはこう話す。
「メンテナンスをしなくていいというわけではなく、削るのは確かに面倒ですが、日々ホコリが溜まりやすく、カビが生えやすい通常のバスマットに比べると、そこまで気になりません。それ以上に、吸水力が高いこと、速乾性があること、そしてカビが生えにくいことのメリットのほうが大きいです。コスト的には決して安くはないのかもしれませんが、満足度は相当高いと思います」(Aさん)
「割れやすいのは難点ですが、それ以外はおおむね満足です。でも、普通のバスマットみたいに気軽に捨てられないという点は、マイナスポイントだと思います」(Bさん)
メリットもデメリットもある珪藻土バスマットだが、定期的に手入れをしながら使えば、かなりの満足度を得られそうだ。