一方、どこにでもあるコンビニで、“5%の恩恵”にあずかれる可能性がある。
「コンビニの店舗は本部によって運営されている直営店と、個人が加盟して経営するフランチャイズ店に分けられます。前者は2%、後者は5%還元となり、大手チェーンだとほとんどが後者です。同じコンビニの看板を掲げる店なのに、還元率に違いが生まれるのです」(経済ジャーナリスト)
直営店とフランチャイズ店をどう見分ければいいのか。
「見た目や店舗名ではまず判断できません。店のスタッフに直接聞くのが手っ取り早い方法ですが、判断基準としては、公共料金の払い込み時の押印が大手チェーン名、店長がネクタイ姿で勤務している、店内に『店舗オーナー募集』のポスターが貼ってあるなどの場合、例外はありますが、直営店と判断していいと思います」(流通関係者)
ポイントを2回もらえる
2%還元の店と5%還元の店を見分ける目を持った上で、「さらに賢い消費者になる方法がある」と消費生活アドバイザーの丸山晴美氏は指摘する。
「政府が進めるポイント還元とは別に、すでに独自のポイントシステムのある電子マネーを利用することです。
中高年世代にとって、定期券を兼ねる『Suica』や『PASMO』といった交通系の電子マネーは馴染みがあると思いますが、こういったカードは、一部の店舗を除いて決済するだけ。
それに対して、セブン&アイ系列の店で使える『nanaco』や、イオン系列の『WAON』は、支払った金額に応じたポイントをもらえるシステムがすでにある。増税後には、二重にポイントをもらえるようになると考えられるのです」