「20代後半に付き合っていた女性と結婚の話をしていた時、共働きは『男のクセに器が小さい』みたいなことを言われたんですよ……。どうやら、“男らしくない”みたいで(笑)。確かに日本では、結婚後も女性が働き続ける制度や風土がまだまだ整備されていないのはわかります。
子どもを産みたければ、男性に経済力を求めるのはなおさらかとは思いますが、はなから“男が養うのが当然”だと思っている人とは、そもそも価値観が合わない気がします。正直、年収がそこそこある女性のほうが自分と似たような価値観で育ってきているので、居心地もよい気がして。まあ年収はともかく、金銭感覚が合わないのであれば、独身でいいなと思います。そのほうが楽ですしね」
都内在住で外資系勤務の30代男性Bさんも、「結婚はリスク」と言い切る。
「家事にも異性にも困っていないし、趣味も楽しい。子どももほしくありません。老後の資金も積み立てています。独身で何一つ不満な点はない。むしろ、結婚するとこの平和な生活を壊されて、あげく離婚ともなったら財産を奪われるリスクまである。恐怖です。周りで離婚話も珍しくないし、そういった話を聞いていると、つくづく結婚は面倒でしかない」
そんなBさんにもし、結婚するならどういう女性がいいか聞くと……。
「よく、女性が求める男性の年収を聞きますが、今の時代は男性も女性に年収を求めてもいいと思っているんです。私の年収の7割、もしくは同等以上に稼げる女性がいいです。一緒にいることで世帯収入が増え、楽しめることが増えるなら、結婚してもいい。
世間では男性がかなり年上の“年の差婚”が話題になりますが、個人的には若い女性とあまり結婚したいとは思いません。若さや美しさは加齢とともに失われるので、結婚ではむしろデメリットです。個人的に“若さを売り”にする女性があまり好きではないというのもありますが。それに、自分が歳をとったときに捨てられそうじゃないですか(笑)。年齢は同じくらいで、収入もあり、知識はもちろん知恵のある女性がいれば、パートナーとしてベスト。それでもやはり事実婚がいいですけどね」(Bさん)
一昔前まで“年収が高い女性は男性から敬遠される”といった都市伝説があったものだが、今やそんなことはなく、むしろ年収が高い女性は大歓迎される時代のようだ。