物色的には、主要3月期企業の第3四半期決算発表を21日の週からに控えて、営業日数4日間の今週は手掛かり欠ける週となる。3月期決算企業および設備投資、中国関連株の指針となる安川電機<6506>は、10日に通期予想を下方修正したものの、株価は織り込み済みとなって売り買いが交錯した。また、主要上場企業の第2四半期(4-9月)決算時の企業想定為替レートは1ドル約110円、12月調査の日銀短観による想定為替レートは1ドル109.41円であり、現状の為替はこれよりも円高となっていることから、主力ハイテク株も買いが続きにくい。
ただし、テクニカル的にみた日経平均は7日以降、上昇中の5日移動平均線上での推移を堅持しており、基調的には水準訂正高の動きが継続と見ることができる。20800円近辺に低下してきた25日移動平均線が目先の上値メドとして意識されるが、21000円近辺までは昨年12月に短期で急落した価格帯にあることから、買いのエネルギー次第では戻りに弾みが付く可能性もある。
今週の主な国内経済関連スケジュールは、14日は成人の日で休場、15日は12月マネーストック、12月工作機械受注、16日は11月機械受注、12月企業物価指数、11月第3次産業活動指数、18日は12月消費者物価指数の発表がそれぞれ予定されている。
一方、米国を含む海外経済関連スケジュールでは、14日に中国12月貿易収支、アジア金融フォーラム(15日まで、香港)、15日に米12月生産者物価指数、米1月ニューヨーク連銀景気指数、16日に米12月小売売上高、米11月企業在庫、米1月NAHB住宅市場指数、米地区連銀景況報告(ベージュブック)、17日に米12月住宅着工件数、米1月フィラデルフィア連銀景気指数、18日に米12月鉱工業生産指数、米12月設備稼働率が予定されている。
このほか、国内外で予定されているイベント・トピックスとしては、14日にデトロイト北米国際自動車ショー(27日まで、一般公開は19日から)開幕、16日はライブドア・ショックから13年、皇居で歌会始の儀、第160回芥川賞・直木賞発表、17日は阪神・淡路大震災から24年、愛知県知事選告示(2月3日投開票)、19日は大学入試センター試験(20日まで)となっている。なかで、歌会始めのお題は2018年が「語」だったが、今年は「光」で、当日に発表される来年のお題が一部で注目されている。