原油価格下落で恩恵を受けるトルコリラ
原油価格の下落は石油輸出国にとっては、大きな痛手ですが、逆に恩恵を受けるのは石油を輸入する私たち日本やトルコといった国です。
トルコリラは、今後の自動車市場や原油価格といったファンダメンタルズの要素に加えて、テクニカル分析の視点からみても、今なるべく押し目を仕込んでおけば、スワップ金利収入とトレードとの差益がダブルで狙えるチャンスではないでしょうか。
トルコリラ円は、フィボナッチリトレースメントでみても、目標価格まで上昇する可能性は十分にありますし、出来高を見てみても、昨年8月安値15.30円の15万枚に次いで、10万枚を超える商いを伴いつつ18円台から19円台にリバウンドしています。
こういった理由からも、私は現在のトルコリラ円の価格はまだまだ安すぎると考えています。
トルコリラが昨年8月のように、もう一度15円付近まで下がったところで買いポジションを持ちたいと考えている人は数多いでしょうが、今後の見通しとして、15円まで下落することはちょっと考えづらい状況といえるでしょう。
ただし、資金管理を無視して、大量に買いポジションを持つのは危険です。短期的にはもちろん下がることもありますので、資金管理を行った上でロスカットにあわずに済むようなポジション数を持つようにしましょう。
たとえば、資金100万円でトルコリラ円相場において、金利収入を得るために買いポジションを保有するのであれば、6万通貨が限度だと私は考えています。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。