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都心部の繁盛ラーメン店 増え続ける外国人客のジレンマ

 どんな客だろうとお金を払ってくれている以上、歓迎すべき客だが、そうはいっても、ある程度、客の回転が計算できなければ店の経営は成り立たない。Kさんも店長も、店が客を選ぶという行為など傲慢極まりないことは重々承知しているが、英語のメニューや張り紙などを用意しないのは、「わざと」だそうだ。

「外国人のお客さんの中には、国に帰ってからお礼のメッセージ付きの絵葉書を送ってくれたり、SNSで友達申請をしてくる人もいて、それはそれでとても嬉しいです。ただ、英語のメニューを置いて外国人が今より増えたら、回転率はますます下がりますし、そもそも店に英語ができる人間など1人もいないので、混乱するだけだと思います……」

 それもこれも、この店が行列店だからこそ言える贅沢な不満だが、「誰も英語ができないし……」という悩みは多くの店が抱えているはず。Kさんや店長は今さらながら、学生時代にマジメに英語の勉強をしなかったことを悔やんでいるそうだ。

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