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親の死後に高価な骨董品などを発見、新たな「争続」の種に

親の死後に見つかった骨董品が新たな相続トラブルの種に(イメージ)

親の死後に見つかった骨董品が新たな相続トラブルの種に(イメージ)

 亡くなった父親の遺品を片付けていると、倉庫の奥から初めて見る掛け軸や壺などが出てきた――予想外の“お宝”に心が躍ってしまいそうだが、必ずしも幸福ばかりとは限らない。関西在住のA氏(62)もその一人だ。

「遺品整理で掛け軸が数本見つかったとき、兄が『俺がもらう約束をしていた』と言い出したんです。兄弟共に父親とは離れて暮らしていたので、『いつそんな相談をしていたのか』と首を傾げました。

 調べてみると、総額で20万円ほどの価値があることがわかった。遺言には何も書かれておらず、それならば売って折半すべきだと主張しましたが聞き入れてもらえなかった。後味の悪さが残りました」

 こうした“金目の品”が見つかり、遺族同士の揉め事の原因となるケースは少なくない。老前整理コンサルタントの坂岡洋子氏が指摘する。

「骨董品の他にも、貴金属や宝飾品に加え、ゴルフ道具や釣り竿、オーディオといった趣味の品は、数十万円程度から、中には数百万円程度の値が付く場合もあります。

 しかし、このような遺品について細かく遺言を残す人は少ないため、誰がもらうか揉めたり、一人占めしてしまうケースが出てくるのです」

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