亡くなった親の遺品を整理していると処分に困るものが出てくることがある。『プロに学ぶ遺品整理のすべて』の著者で、遺品整理士認定協会の木村榮治理事長が語る。
「生前、家族に内緒にしていたアダルトDVDや不倫相手との恋文が見つかることもあります」
アルバム写真や日記帳など故人の“思い出の品”も同様に、残す物と処分する物を分けて整理しておくことが鉄則だという。
こうした処分には労力を伴うため、木村氏は「遺品整理業者に依頼する手もある」という。
「遺品の選別廃棄だけでなく、ハウスクリーニングや遺品の一時預かりなどを行なってくれる業者もあります。ただし、一口に業者といっても千差万別で、中には高額請求や遺品ネコババといった事例もあるので注意すべきです。高齢で体力的に片付けが難しい場合は、認定資格の『遺品整理士』が在籍している業者を選びましょう」
遺品整理にはお金だけでなく心情の問題が絡む。故人の遺言がなかったとしたら、なおさら遺族同士の「家族会議」が重要になってくる。
※週刊ポスト2019年1月18・25日号