マイナス金利の導入で銀行預金の金利は、メガバンクの定期預金でもわずか0.01%という水準まで下がっている。だが、探せば、まだまだ高い金利を提示しているところもある。
マイナス金利導入直後はインターネット専業銀行や地銀のネット支店が比較的高い金利を掲げてきたが、ここにきて金利を引き下げる銀行が続出。それでもメガバンクの30倍の金利を打ち出している地銀もある。ファイナンシャルプランナーの深野康彦氏が語る。
「現時点で一番高い0.3%の金利を提示しているのは、高知銀行(よさこいおきゃく支店)や愛媛銀行(四国八十八カ所支店)など四国の地銀のネット 定期預金が目立ちます。いずれも100万円までの1年もので、3年ものは0.25%とむしろ低くなっている。それでも今後、大幅な金利上昇はなかなか見込 めないと考えると、資金の半分を1年ものにし、残り半分を3年ものなど長めにしておく手もあります」
さらに、まとまった預金で地元の特産品などをプレゼントするサービスもある。
たとえば、きらやか銀行(山形県)のネット支店では1年もの定期に350万円以上預けると、国産和牛とお米のセット(計6000円相当)がもら え、金利0.15%と合わせれば0.3%以上となる計算だ。四国銀行(高知県)のネット支店では600万円の預金で1万8000円分の高知旅行券が付き、 こちらも0.3%相当になる。
※週刊ポスト2016年4月8日号