今年も熱いレースが繰り広げられた箱根駅伝。のんびりテレビ中継を見ていた都内在住の男性は、実況放送を担当するアナウンサーの解説が気になったという。
「箱根駅伝を見ていたら、アナウンサーがある選手を紹介する際に、『この選手は一般入試で大学に入った選手です』と言ったのです。わざわざそのように紹介するということは、他の選手は陸上をやるために推薦で大学に入った子ばかりということなんですよね?」
男性が指摘する選手は、恐らく中央大学で復路を走った選手のことだろう。7区を走った選手は一般入試で中央大学に入学し、陸上部の門を叩いたものの、規定のタイムを満たしていなかったために最初は“準部員”の扱いだった。
スポーツライターの酒井政人氏が『ベストタイムス』に寄せた記事では、〈準部員は陸上部の寮に入れないどころか、『C』のマークや、『中央大学』の名前が入っているウエアを着ることも許されなかった〉と記されている。
同じくお正月に開催された高校サッカー選手権でも、似たような境遇の選手が話題になった。週刊誌のスポーツ担当記者が語る。
「神奈川県代表の桐光学園のある選手が、変わった経歴の持ち主だとして、大会前に話題になりました。その選手は、高校入学時にサッカー部のセレクションに落ちてしまいましたが、クラブチームの選手として桐光学園と練習試合をした際に目に留まり、入部が決定しました」(スポーツ担当記者)