保険はどこまで必要なのか──。家族構成やライフスタイルによっても必要保障額は変わってくるため、なかなか悩ましい問題だ。都内在住の主婦・中島恵子さん(仮名・53才)は、こんな悩みを漏らす。
「20代後半で出産したのをきっかけに保険に加入しました。毎月の保険料は夫と私の分を合わせて月5万円。かれこれ20年以上払い続け、家計の大きな負担になっています。子育てで出費がかさむ時期もあったので、家賃の安い家に引っ越したり、光熱費を削ったりして何とかやり繰りしてきました。
でも、高い保険料を払っているのに大きな病気やけがもしたことがなく、正直、払い続けるのがもったいなくて…。かと言って、もしやめた後すぐに病気になったらと考えると、なかなか解約もできません」
同様の悩みを持つ主婦は多いだろう。世界的に見ても日本は「保険大国」で、実際、生命保険に加入する世帯は全体の8割超え。一世帯あたりの加入件数は3.9件で、年間保険料は平均38.2万円と高額だ。