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生命保険を解約する時、営業マンに連絡してはいけない

営業マンはあの手この手で契約を狙っている(イメージ)

営業マンはあの手この手で契約を狙っている(イメージ)

「なんとなく不安だから生命保険」。この考え方が、いちばんマズい。必要もないのに保障額を上げれば、もちろん毎月の保険料もかなり高くなる。その結果、貯金はできないし、老後破産を招いてしまうケースもある。

 そもそも保険とは、夫が亡くなったり病気やけがで働けなくなって収入が途絶えるなど、「もしもの時、わが家に必要なお金を備える」もの。その金額をきちんと把握すれば、本来必要ない保障まで備える必要はなくなり、保険料もグッと抑えられる。

 だがそれでも、なかなか解約出来ない悩みを持つ人は多い。都内在住の53才主婦はこう話す。

「わが家は子供も独立して、夫もあと10年ほどで退職です。その後は老後を過ごすだけなので、保障額は想像していたよりずっと低くていいようです。でも、やっぱり保険をやめるのは抵抗があります。今やめたら保険金を一度も受け取れないままになってしまうし、これまで払い込んだ保険料の総額より低い返戻金しかもらえません」

 保険に詳しいファイナンシャルプランナーの長尾義弘さんが話す。

「その気持ちもわかりますが、必要ないものに毎月数万円も払っていては、お金を捨てるようなもの。ここは『損切り』して、感情と現実を切り分けて考えるべきです。

 また、近年は金利が低いため、かけ捨てタイプではない終身保険を選んだ人は要注意です。終身保険の多くは固定金利のため、今後金利が上がれば損をします。物価の上昇が続いているのに低い固定金利だと、お金の価値が目減りしてしまいます。

 仮に2%の物価上昇が35年続くと、物価は現在の2倍になります。つまり、35年後に受け取るお金の価値は半分になってしまうのです」(以下同)

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