年末から大きな下げを見せたドル円相場。それとは対照的に大きく上昇した日経平均株価。ここに来て両者とも大きな値動きはなくレンジ相場が続いているが、はたしてこれからどう動くのか。カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんの展望を紹介する。
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新年明けにクラッシュともよべる2円以上の値下げで始まった2019年のドル円相場ですが、そこから持ち直して、110円から108円のレンジ相場が続いています(2019年1月31日現在)。
これはフィボナッチリトレースメントでみると、直近での推移である106円から110円まで上昇した値幅の38.2%押し価格での推移となっています。
一時は106円台(くりっく365)まで下がったドル円相場ですが、今後の展開として、ここまで落ちてくることはちょっと考えづらいものの、もしここから下げたとしても、106円付近で止まりダブル底を形成するような値動きになるでしょう。
その反面、大幅上昇して115円から120円にトライということもなさそうです。
そうした点から、一つのポジションで大きく利益を伸ばすことは考えずに「20pips獲得したら、利確」というように小まめなトレードをするのがよいかと思います。
というのも、3月は日本企業の多くが決算月にあたるため、保有しているポジションを整理する月に当たります。そのため、例年3月はどちらか一方に上昇したり、下落したりという動きが少ない月として知られています。
過去の相場を見ても、3月にその年の最高値や最低値を記録した年は一度もありません。そうした点からも、ここから3月までは年明けのような大幅な下落局面が来るというのは考えづらいのではないでしょうか。