企業概要
1992年設立の光源装置・光学検査装置メーカー。CCDやC-MOSイメージセンサなどの検査用光源装置を主力とし、FPD(フラットパネルディスプレイ)製造検査装置に使われる精密除振装置や、排ガス処理等の環境関連装置、自動車部品に使われる歯車計測機などの開発製造も手掛けています。
いずれの分野でも高いシェアを獲得していますが、特にイメージセンサの検査用光源装置では世界6~7割のシェアを誇り、圧倒的ポジションを確立しています。
事業環境は良好で、メーカーの旺盛な設備投資を追い風に、主力の検査用光源装置が好調に推移しているほか、中国での旺盛な投資を受けFPD分野でも除振装置が堅調に推移しています。
注目ポイント
19/5期1Qの業績は大幅増収増益で着地。通期予想では、Iot事業で前期に最高益を更新したという理由から保守的な内容となっていますが、引き続き良好な事業環境を受けた好調な業績が期待できそうです。
印刷機器業界においては減少が見込まれますが、排ガス規制を背景とした中国での排ガス処理装置の拡販や、FPD製造需要の拡大を受けた同社製品への需要増が見込まれ、見通しは明るいです。
財務面に問題もなく、配当性向30%を目途としている点や、自己株取得を定期的に行っているなどの株主還元方針も好印象です。株価は10月の急落後反発しましたが、これには納得。再度調整を待って買いたいところです。
【PROFILE】戸松信博(とまつ・のぶひろ):1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。『日本人が知らなかった海外投資 米国株』他、著書多数。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。